
無事に終演いたしました。ご観劇いただいた方、みに来れなかったけど、気にかけてくださった方ありがとうございます。皆様と、出演者やスタッフのおかげで今回上演することができました。
今後もカラスシリーズの新作、再演、また絵本カイジュウマンの舞台化、大人の朗読劇も企画していきたいので、応援していただけたら嬉しいです。
今回、特筆してお礼を言いたい方は、友人です。結婚して子供が産まれて。その子供に絵本を書いて欲しいと言ってくれたので、私は絵本「とべないカラス」を作り、出産祝いにプレゼントしました。
そして、次にお礼を言いたい方は、昔映画俳優の短期スクールの面接で一緒だった俳優の瀧澤綾音さん(instagram)です。SNSで繋がっていて、たまに文通したりしていました。
私は、文章が得意だと思ったことはなく、むしろ苦手意識を持っていました。絵は描ける。だけど文章は。だから誰かストーリーを考えて文にして、それを絵本にしたいとずっと思っていました。
でも、「みきとくんの文で、絵で作った絵本を読みたい」そう言ってもらえて、あー、誰かに頼もうとしちゃダメだ。自分で作ってみなきゃ、そう思えたんです。もちろん誰かに書いてもらっても良かったけれど、自分の足で絵本作りの歩みを始められたことは私にとって大切な財産となりました。ありがとうございます。
もうひと方、絵本作りの勇気をくれた方がいます。絵本作家のやまだなおとさん(instagram)です。なおとさんは専門学校の一つ上の先輩で、絵本作家の先輩でもあります。なおとさんが所属しているシマウマデザイン(instagram)のZINEの展示で少しお話しした時、絵本を作り始めたきっかけを聞かせてくれたんです。きっかけはある本の批評を読んだことらしいです。

「ぐりとぐら」で知られている絵本作家で絵の担当の山脇百合子さんの絵を評した文に「”絵はあまり上手でない”だけど、絵と文が一緒になり絵本になった時、”これ以上いい絵はない”。」というものがあったそうです。それを読んで、絵に自信がなかった、なおとさんも絵本を描きたくなったそうです。
そんな話を聞かせてくれた、やまだなおとさん、後に文芸社の絵本コンテストで大賞を取ります。「プップクプードル」という絵本です。

その”やまだなおと”さんの存在そのものが、私が絵本を描きたいという衝動をカタチにできたキッカケの一つです。なおとさんにとっての「ぐりとぐら」は私にとっては「プップクプードル」なのです。ありがとうございます。
また、今回朗読劇を企画したのは、なんと言っても舞台俳優の増澤ノゾムさん(instagram)の影響が大きいです。ノゾムさんが東京で開いているワークショップに参加して、その後、そのご縁あって東京紀伊國屋ホールで上演した「かげぜん」(http://www.o-ren.com/kagezen/)という作品に参加してお世話になっています。
札幌に戻ってきた時、ちょうどノゾムさんが朗読劇のワークショップを開いており、そこに参加しました。その演目が、面白くて。セッションみたいで楽しくて。俳優って、音楽家みたいにその場でセッションするってなかなか出来ないのですが、朗読だったらセリフも覚えなくても良いのでセッションしやすいのです。
そして朗読ってもっとシットリしたものだと思っていたら、取り上げた戯曲はとても表情豊かで、演劇的だったので、私の感性にビビビっと反応したのです。こんなカタチがあっても良いんだって思たんです。
また、ノゾムさんは札幌で坂元裕二さんの朗読劇戯曲「初恋と不倫」を上演しており、その演目もとても素敵で、自分もやってみたいと、思えたのです。

最後にもうひと方、影響を受けた方がいます。絵と音楽と朗読劇、という組み合わせは、札幌で活動されている朗読家の兎ゆうさん(instagram)と中世古楽の演奏をしている中村会子さん(instagram)のユニット「Limni」の朗読「巨男の話」をきいて魅了されたからです。そこではイラストレーター橘春香さんのイラストをプロジェクターで写しており、「絵」「文」「音楽」私の中の点が全て線で繋がり、今やりたいことが明確に見えたのです。
残念ながら音楽の才能はなく、作曲には30分で断念しましたが、そこは音楽のYukiiさんのおかげでカバーできました。
改めて、友人、瀧澤綾音さん、”やまだなおと”さん,増澤ノゾムさん、兎ゆうさん、中村会子さん、そして今回の「とべないカラス、月へ行く」に関わってくださったすべての方に感謝します。
ありがとうございます。
誰かが「私もできるかも」と一歩を踏み出せるような作品を作り続けたいです。創作って、とっても楽しいので皆さんも一緒にやりましょう♪
今はできなくても、やりたい気持ちを焦らず、ゆっくり育てても遅くないです。営みを大切にして、生活の延長線上に芸術がある世界を私は作っていきたいです。私は絵本を作りたいと思ってから10年以上経っています。でも作れました。もし作れなくても大丈夫。作りたいと思ってみた景色が、もう既に芸術なのですから。
最後まで読んでくださりありがとうございます。それでは、作詞みきと、音楽・歌Yukkiさんの動画を最後にお聞きください♪